
この季節になるとやたらに服にくっつく種子をつける植物があります。通称ひっつき虫。我が家周辺で、その中で一番厄介なのはコセンダングサ。この種には変異が大変多く、コセンダングサは基本変種です。主な特徴は舌状花(いわゆる花びら)がない形です。道ばたなどで人が歩きやすい場所にやたらと生えてきて、ちょうど膝や腰くらいの高さで待ち構え、種子に付いている2本程度の鋭いトゲ、さらにそのトゲには細かい逆向きのトゲがあり、執拗に服にくっつきます。一度くっつくと深く布地に食い込むので一つずつ手で取るしかありません。引き抜いても棘の先端は布地に食い込んで残ります。いつも歩く畑へ行く道などで生えているのを見つけたときは、すぐに引っこ抜くようにしています。それでも見落としたものや他の場所へ行ったときなどに、うっかりしていてひどい目に遭います。それでも花が咲いたときには多くの昆虫が集まってきます。日本には北アメリカから江戸時代に渡来した帰化植物とされています。



話は複雑で長くなりますが調べたことを紹介します。コセンダングサは、前稿でも引用した「生態系被害防止外来種リスト(正式名称:我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト)」から、本リストの前進である「要注意外来生物」には掲載されていたのにかかわらず、現在は除外されています。コセンダングサとよく似た種類で、大正時代に確認されたアメリカセンダングサという種類があります。この種類は現在の「生態系被害防止外来種リスト」に載っています。このリストの種類は、環境省の「外来生物法」に基づき法的に規制が設けられている「特定外来生物」(一部重複はしている)ではなく、法的規制を行う予備軍で、広く注意喚起や啓蒙する意味合いが強いようです。コセンダングサは古くから帰化していて一般的になっているので、それより新しい侵入種を取り上げたと言うことなのでしょうか。我が家周辺ではアメリカセンダングサと思われるものは確認していませんが、場所によってはより大きな被害を与え、生態的攪乱を起こしている、あるいは可能性があるのでしょうか。除外の意味が良くわかりませんでした。いずれにしろどちらも大変厄介な草です。ちなみに、アメリカセンダングサでは茎の色が赤紫色です。6-12個の頭花の経より長い総苞片(蕾を包むように葉が変形した部分)をっています。言い換えると、花の首回りをその径より長い小さな葉が6-12枚輪状に取り囲んでいるように見えます。コセンダングサはその葉は目立たなく、茎が普通の緑色をしています。見つけたら観察してみてください。

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