電気柵

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高い石垣、フェンス、支柱、碍子、電気柵線

鹿とイノシシによる畑への侵入被害は、メッシュフェンスを畑の周りに設置することによりほぼ無くなりました。しかし、長年にわたり、度重なる猿による被害はいかんともしがたく、ついに電気柵を設置することに決めました。一昨年の夏頃に始めて昨年の年明けには通電を開始して完了しました。それ以後、猿による被害は全くなくなり、見かけなくなりました。私が気づかないうちに来ていたと思われますが、猿は頭が良く学習能力が優れているので、電撃により痛い目に遭い近づかなくなったようです。本当は他に共存する方法を模索したかったのですが、田舎の現状と個人の力では限界でした。共存ではなく排除ですね。棚田の跡地では、平地の電気柵の設置とは違うこともあり、様々な試行錯誤や苦労がありました。記事を書くのが少し遅れてしまいましたが、その課程を報告します。

平地の農地と違い、石垣でできた棚田跡の畑は、電気柵用の支柱を地面に刺して、そこに専用の碍子を着けて電気柵線を通せば良いという場所ばかりではありません。最も面倒だったのは直接石垣への支柱設置でした。石垣から少し離して支柱を立てることはできますが、その離した場所を草刈りするのに面倒なことになります。実際には地面に石が多くて支柱を立てられないことが多い。そこで、考えたあげくに採用した方法は、我ながら結構気に入っているので、詳しく説明することにします。まず、石垣の上部の石にハンマードリルで直径12mm、深さ5~10cmの穴を開け、その穴に直径10mm、長さ40cmの鉄筋を差し込みセメントで固定し、固まったら垂直方向に曲げて、鉄筋に電気柵用の支柱をステンレスの針金で縛り付け、そこに碍子をとりつけるという方法でした。

穴を開ける目標の石とビットを装着したハンマードリル

ほぼドリルビットが埋まるほどの穴を開ける

穴を開けた深さを割り箸で確かめ、削り滓を掻き出し、セメントを入れる

セメントを入れた穴に鉄筋を差し込む

セメントが固まったら鉄筋を垂直方向に曲げる

最終的には鉄筋に電気柵用支柱を固縛し、碍子を着け、電気柵線を通す

今までフェンスで囲った場所は、フェンスより高い支柱に碍子を直接取り付けたり、フェンスの上に支柱が出るように直接支柱を固縛したりしました。面倒だったのは高くて太い単管パイプへの碍子の取り付けでした。それには、碍子の取り付け部がネジになったものがあったので、パイプに穴を開けタップで受けネジを切り取り付けました。また、木枠で作った出入り口には木ネジになった碍子をねじ込みました。棚田と平行に電気柵線を張るのは簡単ですが、面倒だったのは棚田の大きな段差を上下に横切る配線でした。段差の間から猿が入る隙間ができないように、支柱を斜めに立てたり、フェンスの切れ端を段差の角に埋めたりしました。

メッシュフェンス上へ支柱を取り付けての配線

石垣への配線

単管パイプへの配線

このように碍子を取り付け、一部電気柵線を取り付け通電の目処が立った頃、電気柵機械本体(高圧電流を発生させる機器)に電気柵線をつなげばほぼ完成です。防水性のある本体に蓄電池を入れ、ソーラーパネルを設置すればすぐにも完了でした。ところがこの方式では気に食わない。どうしても電源は家から引っ張ってきたい。けれど本体を置く予定のところは家から50m近く離れています。おまけに本体は防水ですが雨ざらしにしたくない。凝り性の虫には勝てませんでした。そこで、まず本体を収容する木箱を作ることにしました。電源は家からコードを引っ張ってくることにして、木箱は上下2段にしました。上部に本体、下部に防水仕様のプラスチック製配電ボックスを置き、その中に漏電プレーカー、ACアダブター、スイッチ、ターミナルを入れました。木箱の外側は腐食防止用のペイントを塗りました。

家の電源であるコンセントから本体まで直線で約30mあります。まっすぐ引くわけにはいきませんので、電圧の低下がしない40mのCVケーブルを用意しました。そのままでも耐候性はあるのですが、念のためにPFD二層管に通して主に地中に埋めることにしました。ところが40mのケーブルを二層管に通さねばなりません。ケーブルを管に突っ込んでもすぐに詰まってしまいます。いろいろ調べていくうちに良い方法を見つけました。軽い荷造り紐(MSテープ)の端を毛羽立たせ二層管の一方から入れ、反対側から掃除機で吸引すると簡単にテープが吸い寄せられ、次にケーブルをつなぎ引っ張れば完了でした。この管を石垣に沿ったり、地中に埋めたりして配電盤まで引きました。念のために道を横切るときには単管パイプに通して埋設しました。

最後にこのような標識をつけるが、ほとんど人が来ることはない

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